ぽあん歩庵

大海を知らず

先月、次男の誕生日ケーキを買いに長男を連れて行った。
そこは小さな店舗ながらケーキが美味しいので評判で、
更に店の雰囲気がいいのが気に入っている。
狭いながらもきれいに手入れされたイングリッシュガーデン風の庭、
店内はいつもピカピカでお洒落なモビールやカントリー調の小物が季節感を彩り、
店員はかわいいエプロンドレス着用、
高い帽子をかぶったパティシエがケーキを作るところが見られる大きな窓。
といったふうに絵本に出てくるような素敵な店なのだが、
なによりも人を気持ちよくさせてくれるのが、上品で親切丁寧細やかな接客態度。
よほど社員教育がしっかりしているのだろう。

娘達とよく買いにくるこの店に長男とは初めて。
すると彼のなんと感心する事か。
「おお〜、すごい。喋り方も会計の仕方も丁寧で、見送りまでしてくれて、
 きれいなお辞儀だし、さすが“プロ”って感じ!
 この店、いいね。俺気に入った。俺、あんな風になりたい。
 あそこで働くにはどうしたらいいんだろ。はぁ〜、かっこえーわー。」
やたらハイになって、帰りの車の中で騒ぐ騒ぐ。

母としてちょっと胸が痛むところではある。
確かにいい店ではあるが、
接客業としては当たり前の事を当たり前にしているにすぎないのにと。
すまんね。あまりちゃんとした店に連れて行った事なかったから・・・。
世の中には、接客ひとつ取ってみても上には上がいて、いわゆる一流といわれる店には、
一般人の想像も付かないような気配りをしてのけるプロ中のプロがごまんといるのに、
これまでそういった人達が存在するという事すら知らずにきた。
ただそれも、バイトとはいえスーパーで接客をしているからこその気付きなのだろう。
少しずつでも世界は広がりつつあるのか、な?

嬉しかったのは、気持ちよいサービスに対して、
それを受ける人がカッコイイではなく、そう出来る方をカッコイイと感じたという所。
ならば是非とも、カッコイイ男になってくれ。

ただ、そのケーキ屋で働きたいという夢は、
求人情報に載っていた給料を見て急激にしぼんだらしい。
「ええーっ、あんなにカッコイイのに給料安っ!」ってね、アンタ・・・。
だから世の中そんなに甘くはないんだってば。

2009年06月28日 子育て・自分育て トラックバック:0 コメント:0












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