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ゴリラーマンの偏見

夕方、テレビのニュースをチラチラ見ながら食事の支度をしていると、
風呂場で変死した3歳の女の子の報道がされていた。
体中にアザがあり、母親の再婚相手に繰り返し虐待を受けていたらしい。
小さな命が犠牲になる事件は後を絶たない。
痛ましさに胸を掻きむしりたくなるような思いがこみ上げてくるが、
それはまた別の機会に書くこととして、私はその時の男性コメンテーターの言葉に耳を疑った。

「虐待をされる子どもの2/3が連れ子で、再婚相手や同棲相手が暴行しているケースが多いんですよ」

テレビのニュースで、堂々とこんな大嘘を流していいのだろうか?

聞いた人は「やっぱりね」と思ったことだろう。
事実、報道される虐待のニュースは、同居男によるものが圧倒的に多い。
だから昔は私もてっきり、母性よりも女である事を優先した母親が引き込んだしょうもない同居男が
ストレス発散のために虐待をするというパターンが大多数と思っていた。
ほとんどの人がそんな印象を持っているのではないだろうか。
ネット上でもその視点で女性とは母親とはかくあるべきといった論調で書かれた文は多い。

だが、それは本当のことだろうか?
どうも何か奇妙な引っ掛かりをおぼえ、統計データがないかと調べたことがある。
すると、以外な事がわかった。
虐待は実母によるものが大半で、次いで実父(DV被害が認知されてから増加傾向)、
内縁の夫と継父は、合わせても6.5%にしか過ぎないのだった。
(参考)平成20年度 児童虐待相談のケース分析等に関する調査研究

では、2/3という数字はどこから来たのだろうか。
再婚または内縁の同居家族の中で虐待する割合が2/3? 
それはあまりにも多すぎるような。
では、虐待で「死」に至った子の2/3が連れ子だった????

探して探して、「連れ子に対する虐待は全体の2/3」という説の根拠となったであろう文章をやっと見つけた。
(参考)児童虐待(Child Abuse)(たぶんここも大元ではないだろうが)
抜粋して一部を紹介する。

日本で児童虐待が増加してきた背景には、少子高齢化の急速な進展と両親と子どもだけの核家族の増加があります。更には、離婚率の上昇と再婚による連れ子と新しい配偶者の親子関係の成立の難しさがあります。核家族化の急速な流れの中で、子育ての先達である祖父母の指導や援助が受けられないために、子どもの心身の発達に応じた接し方や育児の方法が分からず、更に育児について相談できる人たちもいないという厳しい状況に若い母親たちが置かれやすくなっています。そういった社会的な生活環境の問題が、児童虐待の問題とも密接に関係しているのです。

児童虐待(Child Abuse)というのは、親または親代わりの養育者が、子どもに対して加える『継続的な身体的・精神的・性的暴力』のことで、育児を放棄して食事の用意や身の回りの世話、会話相手を全くしない『ネグレクト(育児放棄)』も児童虐待に含まれます。親代わりの養育者というのは、親戚や養親、児童養護施設の職員といった実際に子育てに当たる人たちのことです。虐待は、子どもの世話や保護をする養育者が、“会社・家庭・育児・人間関係のストレス”をうまく処理することが出来ずに、情緒不安定になり、その苛立ちや欲求不満を子どもにぶつける為に起きてしまいます。また、上述したように、現代社会の育児と虐待で大きな問題になっているのは、『再婚相手の連れ子に対する虐待』です。

児童虐待の発生件数全体のうち、3分の2が『実子ではなく、連れ子に対する虐待』になっていて、その理由で一番多いのは、『初めは自分の子どもとして可愛がろうと思ったが、どうしても子どもが自分になつかないので、次第にイライラが募って、愛情が憎しみに変わり暴力を振るうようになってしまった』というものです。


つまり、少子高齢化、核家族社会、離婚率の上昇が、連れ子再婚を増やし、虐待を増加させたと?

このようなことがまことしやかに流されることによって、どれだけの女性が我慢を強いられ、
シングルマザーや再婚家庭を苦しめているか。
社会的な偏見や圧力が母親に与えるストレスが、子ども虐待の要因になっているということも
十分に考えられることだ。
(参考)子どもを殺す母にならない為の「一線」とは

なぜか「世の中がこうなっているのは女が悪いからだ」ということにしたい人がとても多いように感じる。

少子化なのは、女が子どもを産まなくなったから。
問題のある子どもが多くなったのは、女が子育てを放棄して働きに出るようになったから。
両親との同居を嫌がり、核家族になった弊害。
虐待が増加しているのは、離婚や再婚に抵抗を感じなくなった女が次々に男を取り替えるせい。

そんな事を言う人には、それじゃあどうすればいいのか方法を聞きたい。

安心して子どもを産める環境がどこにある?
産婦人科も託児所も少ない上に、出産育児にかかる費用は大変なもの。
男は皆、家族に何不自由なく生活させられるだけの甲斐性があるのか?
大家族が暮らせるような家をどこに持てる?
女はどんな理不尽な目にあっても耐えるのが子どものためか?

子どもを沢山産めと言われ、目をかけ手をかけ育児に専念せよと言われ、
働いていない女は世の中を知らないと言われ、経済負担も分かち合うのが夫婦だと言われ、
仕事に出ても家事の手を抜いたら主婦失格だと言われ、
子どもの病気で会社を抜けると社会人としての自覚が足りないと言われ、
子どもが問題を起こしたら母親の責任と言われ、老親の世話はして当たり前と言われ、
自立した子どもからは「お母さんのようにだけはなりたくない」と言われ・・・・

それが女の生きる道か? アホらしい。

こうやって連綿と虐げられ続けてきた女たちの悲しみや恨みつらみが世の中と男たちへの怨念となり、
より弱い身近な存在に向けられていると考えた方が、よっぽど納得がいくではないか。

母親が連れてきた子どもを虐待する再婚相手や内縁の夫が多いということについて、
一部の馬鹿な奴らはこんな理屈を組み立てた。
「ゴリラのメスは子育て中は発情しないので、オスは自分の子を生ませるために他のオスの子を殺す。
 人間もそれと同じ。前の夫の子どもなど殺したい衝動が有るのが自然なのだ。
 だから、子どもを本当に可愛いと思うなら実の父の下で育てるのが最良。
 母親たるもの自分の幸せは後回しにして、子育てが終わるまで再婚するべきではない」

誰が最初に言い出したのか知らないが、なんとなくそれらしく聞こえる説は広がるのが速い。
これを常識のように思ってる人もいるかもしれないが、
しかし、忘れてはならないのは、我々が人間であるということだ。

こんな事を言う人も、信じる人も、脳みそが猿だった頃から進化をやめているとしか思えない。

だからもちろん彼ら猿族は絶対に子連れで再婚などすべきではないが、
その猿ルールを人間様にも押し付けようなどとおこがましいことをしてもらっても困る。

人間には人間の生き方を選ぶ権利がある。

嘘は世の中、至る所にあたかも事実のようにしてまき散らされている。
それら一つ一つの情報が、自分を含めた人間を本当に幸せにするものか、
それとも誰か一部の人にとってのみ都合がいいようになっているのではないかと吟味するのは、
私たち一人ひとりの責任だ。


自然界には、わが子を虐めたり殺したりする母猿はいないのに、
発情したからといって前の夫の子を殺す人間がいるなんて、なんでそんな話になるのだろう。

また、「愛情」が「憎しみ」に変わるなどということもあり得ない。
「愛情」は最初から持ち合わせてはおらず、そして「憎しみ」は最初からあったのだ。

子どもを虐待するような腐れ男を見抜けなかった女が大馬鹿であることは、私も否定しない。

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