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市議会議員と戯れる

土曜日、仕事を終えて家で夫とお疲れさんの乾杯。
週末だし、の~んびりといい気分でいるところに電話。
「あ、中学の校長先生だ」

また何かやらかしたか? 
と、普通こんな時に頭に浮かぶのは子どもの事だろうが、今の私は違う。
「奴か?」

果たしてその通りだった。
問題の中心にはいつも、あの男、空気読めない“J”がいる。

この日、校長先生が地域の高校の体育祭に来賓として出席していた所、
たまたま隣り合わせた初対面の地元の市議会議員たちが思いもよらなかったような事を言ってきたのだそうだ。

「PTA副会長のJさんから相談を受けたのだが、
 中学校では校舎がひどく老朽化して、修繕しようにも手がつけられない状態だとか。
 早急にどうにかしたいとのことだったので、これは早い方がいいだろう。
 月曜日の朝、三人で中学校に行かせてもらう」

驚いて慌てたのは校長先生。
そんな話は何も聞いていなかったのだから。
確かに校舎は古いので、壁の塗装が剥がれて汚くなっているのをどうにかしたいという話は出ていた。
Jは最初、「PTAの清掃作業の時にでも皆でペンキを塗ろう」と言っていたのだが、
学校は広いので、とてもじゃないけどそんな簡単に素人が一日でできるようなものではない。
それに気づき、校長先生には、これは難しいだろうという話はしたようではある。
しかし、それも前日のPTA歓送迎会の酒が入った席でのチラッとした雑談、
まさか市議の所にまで言いに行っていようとは、
そして、まさか聞いた市議が3人も揃ってすぐに足を運んでくれようとは、
これが驚かずにいらりょうか!という展開。

校長先生がすぐJに確認をしたところ、あまりにも簡単に考えているようなので
困り果てて私に連絡をくださったというのが経緯だ。
PTAから出た話である以上、PTA会長が知らないということはあってはならない。
物事には筋の通し方ってもんがある。あの男にはないとしても。

突然聞いた私は目玉ポーン。
「はあっ? 市議会議員が? 何しに?」と、
うっかり校長先生にタメ口をきくぐらいビックリしてしまった。
それはそうだろう。
市議会議員とは、市の提示する議案の予算・条例を審議する際に、質疑し、
その回答や調査結果をふまえた上で自身の政策に基づいて承認・否認するのが仕事。
個々の事例について自分で調査したり、どうすべきか判断して行政に意見を持って行ったり、
予算をぶんどってくるなんてことはできないのだから。
まったくもって意味不明。

校長先生は月曜日は午後から大事なお客様が何人も来られる予定になっており忙しいのに、
なんの段取りも手続きもなく急に言われたことなので大弱りだ。
とりあえず、私も急遽仕事を休んで同席するということで電話を切った。


月曜日、PTAからは私とJ、それにもう一人男性の副会長Uさんが学校に行った。
実は、今年度の副会長は4人もいる。
頼りない私を心配して、前会長はじめ卒業した常任の皆が、
何があってもしっかりサポートできるよう最強のメンバーを揃えてくれたのだった。
Uさんはその中でも会長を何度もやったことがあり常任経験も長い大ベテラン。
ただ、今は猛烈に仕事が忙しい部署にいるため委員会にも出てこれないのだが、
久々にたまたま休みがとれたということで来てくれた。

議員を呼んだPTAとしては学校のどこがどうなっているか把握していないわけにはいかないので、
少し早めに行き、ざっと校舎の中を見て回った。
壁にひびが入って汚れていたり、飛散防止フィルムが剥がれていたり、撤去したい物があったりと
もちろんアチコチにガタはきているのだが、わざわざ出向いてもらってまで訴えなきゃならない所など、
正直言って見当たらない。
いつもニコニコがモットーの私だが、さすがに笑顔にはなれず顔はこわばったまま。
とにかく腹が立って腹が立って仕方がない。

ひとり嬉しげにしているのはJ。
校長も教頭もU副会長もなんと言っていいものやらわからず適当に合わせているが私には無理。
「急だったもので、事前に何の準備もできていなくて・・・」と言われる校長先生に、
「いやぁ、僕もねー、こうトントンと話が進むとは思ってなかったけど、でもいいじゃないですか、
 このまんまを見てもらったら」などとあくまでも脳天気。
ダメだこの男!
「責任ある立場なんだから、
 もっと言動を慎重にしてもらわなければ皆が困ります!」

校長室に入り際、私がこう口に出すと、「えっ」と一瞬、Jが固まった。
普段はおっとりしている私からこんなに強い言葉が出たのが意外だったのだろう。
「あのねぇ!そうじゃないんだよ!別に僕が呼びつけたわけじゃなくて、たまたま親しくしてる議員に
 こんな状態なんだってことをちょっと話をしただけで、それが急にこう動くとは僕も思ってなかったよ」
言い訳にもならない言い訳。その上、皆にこんな事も言う。
「でも良かったですよ。
 普通、校舎を修理しようと思っても学校側から要望出してすぐに通るなんてことまずないから。
 いろんな学校から要望が出てるので緊急性の高いものから順に下りていって、何年もかかる。
 それが僕が作ったちょっとしたキッカケで、ポンポンっとうまい具合に進むんですからねぇ、
 面白いものですね。物事ってのは、いくら頑張って努力しても動かないものは動かない。
 だけど動くときはパッと決まって簡単に動く。そういったものなんですよ。ハハハハ・・・」

何が動くってぇ? 
もうすでに何かが決まったかのような口ぶりではないか。
ああ、頭痛い。

約束の時間になり、議員が三人雁首揃えてやって来た。
この三人のうち、一人が私は大っ嫌い!
自分を大きく見せるためなら嘘を平気でつく男だからだ。
過去記事「怒りの育成会総会」で乱入してきた迷惑男が、
「今年、新しく公園ができる事になったが、ありゃあ、ワシがずっと陳情してきたんじゃけぇね。
 何度も何度も市会議員をうちに呼んでの、話をして、やっとここまでこぎつけたんじゃ」
と言っていた事を書いたが、この個人宅に呼ばれてテキトーな話をした市議がコイツ。
「私が市にかけあって、すぐにでもこの町に公園を作ります!」
選挙戦の時、そう言って団地を回ったと聞いている。
3年前には公園が出来る事は決定しており、前年度には具体的な計画が既にできているというのに、
住民には市政など何もわからないと思ってすき放題言う。
何年も何年も住民の署名を集め要望書を出し続けてきた自治会の努力も、
市が土地の持ち主と根気強く交渉したり、いろいろな調整をしてきてくれた事なども、
まったく無視して全部自分の手柄にする、この性根の汚さよ。

こいつにJが話を持って行くから、今日みたいなことになったのだ。

ムカつく、ムカつく。
険悪なオーラをプンプン発している私を尻目に、空気読めないJだけが上機嫌で市議たちと喋る。

「校舎も築40年ですか。もう相当きてますからね。
 いくらきれいに使って丁寧に修繕をしてきたといっても古いものは古い。直すとしたら全部になる。
 だから市で何ができるかを教えてもらいたい。いっそ全面改装をして欲しいんですよ

えっ?! な、な、なにをいきなり。そんな事まで考えてたのか!

すると市議、「建て替えでもしますか」

えええええっ?!

ここでそんな事、言っていいの? っつか、こいつらホンマもんの◯◯だろ。

そう思ったら呆れるのを通り越してなぜか可笑しくなってきて、もう私は笑いを抑えきれない。大苦笑。。。
居酒屋で友達同士酔っ払った上での与太話なら大風呂敷もいいだろうが、校長室でそれはない。
職務と役目を背負った者としての会談の場だとの自覚はあるのか?

おかげで笑顔が戻って柔らかくなった私に校長が「会長から何かひと言」と話を振ってくれたので、
簡単にあいさつ。

「今日はこんな機会でもないと滅多にお目にかかれない市議会議員の方々とお会いできて
 とても嬉しく思っています。私などは近寄りがたい遠い存在の方々と思っていましたのに、
 Jさんとのちょっとした雑談でチラッと話しただけの学校の現状を気にかけていただいて、
 こうしてお三方も揃って、朝も早くから、学校に出向いていただけるとは、
 PTAとして、ありがたい限りです。
 まさか市議会議員さんがこんなにも、気さくに、気軽に、どこへでも、簡単に
 来てくださるとは思いもしませんでしたので、今日は新鮮な驚きがあります。
 こうしてお近づきになれたのを機に、
 これから私も何かあったら何でもすぐにご相談させてきただきますので、
 今後ともどうかよろしくお願いいたします」

にこやかにしっかりと目を見据えてお話をさせてもらった。
話ベタで普通はシドロモドロで声も出ない私だが、
怒っている時だけはよどみ無く自然にスラスラと言葉が出てくる。

お三方とも微妙な顔をされており、私の気持ちはどうもイマイチ届いてなさそう?
そこで私はもうひとプッシュ。

「これから校舎内を見て回る時に、議員さん方の写真を撮らせていただいてよろしいですか?
 PTAの広報にのせますので

すると途端に顔色変えて慌てふためき出す議員たち。

「写真は撮っていただいて結構ですが、市議の仕事として来たのではないので・・・・
 議員の会派の一つとしての活動であり・・・・地元の学校に立ち寄ったという・・・
 だから、その、呼ばれて来たというような書き方をされると、それはちょっと・・・・
 こちらから来させてもらいたいと頼んだという“カタチ”にしてもらった方が・・・・」

ようやく、自分たちのしている事が立場的にマズイかもと気づいたのか。

校長先生も、
「それだったら、そうさせてもらった方がこちらとしても助かります」と言われる。

「なにしろ、校内の修理や改装などは学校から要望を出すよう決められていますから、
 何かするのであれば全部教育委員会に報告しなければなりません。
 ただ、今回の場合はあまりにも急な話だったのでまだ教育委員会には報告できてないんです。
 ですから、地域の会派の方々がちょっと見に立ち寄られたという“カタチ”であれば、
 そういう報告をさせてもらえます」

これまで、誰もの面目を保ちつつどう折り合いをつけられるか悩んでおられただろう校長先生も、
ようやく着地点が見えてホッとされたよう。

ということで、
「市議会議員の地域での会派の一つが、母校でもある地元の学校の最近の様子を見たいと希望して、
 学校に依頼して校内を見学させてもらった」
という“カタチ”を取ることにここで決定。

「この“カタチ”で」 「この“カタチ”で」と大の男たちが何度も何度も念を押すから、
私は笑いを噛み殺すのにどれだけ苦労したことか。

そうそう。カタチが大事なんだよ。何にしても。
だから自分がどんなカタチをしているか、よく考えて慎重に行動しろっての。
面倒なことをコツコツと続ける真面目な人を出し抜いて、ズルな型破りで間の手間を省き
美味しい思いをしようとする根性が政治を腐らすわけだから。
商取引の場ならOKでも、ここは学校。
教育の場に汚い思惑を持ち込む事は絶対に許せない。


議員たちが帰った後、Jが言う。
「みんな、ねぇ、市議会議員さんを前にしてすごくガチガチに緊張してたけどね、
 そんな固くならなくていいんだから。議員さんだって普通の人よ。
 僕なんか、『オイ、ちょっと来い』とかもう、ざっくばらんに何でも言えるからねー」
朗らかに、まあ。。。。。

目の前で会話してたのに、その内容をこの人だけわかっていない。

J、齢62歳。

彼は単に空気が読めないというよりも・・・もっともっと重症ではないだろうか。
それをどう言い表したらいいのかわからないが。


それにしても、会社を半休して5時間分の時給をパーにして、
議員さんたちの学校訪問という戯れに付き合っただけとは、PTA会長って報われない仕事だよ。

奉仕の精神のカケラもない私が、なんでこんなボランティアやってんだろ。

と、青い空につぶやいたとさ。

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