「今日も娘が学校へ行かない!」

日曜に読んだ2冊。
book.jpg 高校帰りの次男と待ち合わせるブックオフで、
 100円だったので買った本。
 どちらもさほど面白くはなかった。

 「ネトゲ廃人」の方は、既にいろんなメディアで見聞きしており、
 おさらいという感じ。
 現代社会を象徴するゆゆしき問題と言うよりも、
 廃人になる人間はオンラインゲームがなくても
 その素質を持っていただろうし、
遅かれ早かれ結局はパチンコなり、酒なり、異性に溺れたり、浪費したりで
身を持ち崩していただろうと思われる。
その素養を育てたのはもちろん親なのだが、親自体が絶望的に馬鹿なガキなのだから仕方がない。

物の価値が幻想であることを知らない人はとても多い。
それはブランド物であったり、車であったり、タレントの評価なんかもそうだし、
希少なヴィンテージや、芸術作品もその中に含まれる。
こだわりのある人には価値があるだろうが、どうでもいい人にはどうでもいいもの。
コレクションなんかそんな程度の物だ。
個人の趣味の範囲で自由に楽しむのはいいが、それは大人に限ったこと。
思考力、判断力のない子どもが物の価値を玩具にして遊ぶのは危ういこと甚だしい。
私は「遊戯王カード」がブームになった時から、大人と子どもの最後の砦が崩れた事を予感していた。
悪どい儲け主義の大人が、子どもの財布を狙って仕掛けた罠なのは見え見えなのに、
子どもが喜ぶからと1枚3000円も出してレアカードを買ってやる親、逆に自分がハマる親など、
目にあまるような現象の情報がトレンドとしてマスコミで踊っていた。
誰も「馬鹿じゃないのか?」と言わない。
それはそうだ。自分たちの心根もやっていることも仕掛け人に近いのだから。
オンラインゲームにどっぷりハマる若者は、そうした社会で子ども時代を育ってきた。
だから、偽りの価値、偽りの楽しさ、偽りのステータス、偽りの人間関係が
自分の大切な時間と金を奪っていくことに気付く回路が育ってなくても致し方ない。
所詮、金絞り用の家畜だ。
だが、本ではそこまで踏み込んでもいない。
「廃人はこんな人達です」と紹介しているだけ。なるほど、ああ、さいですかーだ。

もう一冊の方、「今日も娘が学校へ行かない!」は、パラッと見て不登校児の母親の手記だったので、
頑なな心の開きかたや、不登校の乗り越え方が参考になるかと思って買ったのだが、
最終的に解決したというより時間が過ぎただけというだけで、得るものはない本だった。
その辺に投げていたら私の娘が読んだようで、「こんな母親いやだわ、ウザい!」と言っていた。
確かに読んでて腹が立つ本だった。
子どもためにしてきたと著者が信じていることは何一つ子どもを幸せにしていないし、
子どもはただこの人の子として生まれただけだというのに、
子どもの存在のせいで苦労続きの人生を過ごさなければならなかったと被害者ぶるのだから。
本の最初の方に、子どもが幼い頃の夫婦の会話があるのだが、夫の言葉がすべてを象徴している。
「相談してきても最初から結論は決めているんだから、君の好きなようにすればいいよ」
ここで、あ、これが原因か!と私はピンと来たのだが、本人は最後まで気付いていなかったようだ。
結局この夫婦は離婚に至った。
彼女は「いつも『君の好きなようにしていいよ』と言ってくれる夫の優しさが好きだった」と回顧していたが、
その枕詞になっていたセリフには、どうもたいした意味を感じなかったらしい。
子どもが原因不明の腹痛で不登校になって連れていった病院で、
初対面のドクターに「愛情不足」とはっきり診断されてしまうぐらい重症だったのだから、
娘は、生きて成人できただけでも幸運だったのかもね。

「少年A この子を生んで」を読んだ時も思ったけれど、心が壊れた子どもの母親の手記って、
エゴ臭い。。。オエッ。

コメント

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No title

ぽあんさん、こんにちは。

>物の価値が幻想であることを知らない人はとても多い。

モノの価値は幻想に過ぎない…。
確かにその通りなんですが、そうでもないような気もします。
まだ考えがまとまりませんが、価値判断の基準というものに
興味が出てきました。

>「相談してきても最初から結論は決めているんだから、
> 君の好きなようにすればいいよ」

いかにもスピリチュアル系の人達が好みそうな言葉ですね。
「背中を押してもらいたいから相談するんだよ」みたいな。
意志の強さが人を動かすというのはわからなくもないですが、
いくら強く念じても、スプーンは曲がらないですからねぇ。

ただ、スピリチュアルも使いよう、と思ったりもする今日この頃です。

幻想も使いよう

>モノの価値は幻想に過ぎない…。
>確かにその通りなんですが、そうでもないような気もします。

「お金」とはただの紙切れか金属のメダル。
それが物やサービスと引き換えられる。
でも、同じ紙切れでもいつも同じ物が同じ量に換えられるわけではなく、
価値は状況で変わってくる。
昨日までの大富豪が、一瞬にして没落とかいうことも起きるし。

また、陶器を守るために不要な紙で包んで外国に送ったら、その紙に刷られた絵の芸術性が見出されてたちまち国際的に値打ち物になった浮世絵とか、画家が死んだ後で高値が付く絵とかもよくあること。
反対に、バブルの時に高額だったヒロ・ヤマガタの絵なんか、今や二束三文だったり。(笑)

だけど、「Pricelessお金で買えない価値もある」。


>いかにもスピリチュアル系の人達が好みそうな言葉ですね。

あー、私はそれには気づきませんでした。そう言えばそうですね。
本では具体的なシチュエーション(幼稚園に入れる、入れないでの意見の違い)で書いてあったので、ちょっとそれとは違うんですが、自分の責任から回避するという事では似ているかも。

>意志の強さが人を動かすというのはわからなくもないですが、
>いくら強く念じても、スプーンは曲がらないですからねぇ。

無理が通れば道理引っ込みますよ。結構。
でも、後で必ずその報いは受ける羽目になる。
その覚悟があるなら、ベルトバックルでスプーンを曲げてもOKでしょう。

>ただ、スピリチュアルも使いよう、と思ったりもする今日この頃です。

ある種の人達には効果絶大です。禁じ手ですが、場合によっては・・・何でもありです。
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