ホルミシスは悪意の疑似科学

「放射能は思われているほど怖い物ではありません」

「健康被害が出るのは極端に多い線量の放射線を浴びた時のみで、
 少量の放射線ならむしろ健康に良いのです」

そんな事をまだ言い続けている人がいる。

そしてそれを信じたい人たちも多い。

わかりやすい優しい言葉で、安心できる話を根拠に基づいてしてくれるとなれば、
それは縋り付きたくもなるだろう。
人は不安な心理状態には耐え難い苦痛を感じる物だから。

データが存在することは事実だが、
しかし、そうした何種類かのデータの出所が限られていたとしたら、
はたして信頼に足る物であると言えるのだろうか。


日本で最も有名なホルミシス効果のデータは、
10年以上前に発表された三朝温泉地域住民の疫学データだと言われている。
三朝温泉の周辺住民の1952-1988年の間のがん死亡率が、
他地域のがん死亡率と比較して大幅に低いとして発表されたこのデータだが、
その6年後には、実は胃がん以外は減少しておらず、
肺がんはむしろ増加していることが同じ調査グループによって明らかになっている。

であるにも関わらず、温泉業者がこの結果を好まないため事実は握りつぶされ、
そして「低線量の被爆は免疫能の増加、寿命延長、そして癌死亡率の低下をもたらす良い物だ」
とする虚偽のホルミシス効果がいまだに幅を利かせているというのが現実。

参考
疑似科学ニュース 三朝温泉のウソ
少量の放射能は怖くない、百薬の長にもなる 放射線ホルミシス効果を報道しないメディアの重い責任


原発推進御用学者の説をまるごと鵜呑みにして
信者に伝える活動を盛んにしているネットカルト伊勢白山道
は、
今度はBSで放送されたチェルノブイリ関連のドキュメンタリー
「被曝の森はいま」について語っている。

通常の放射線量の1000倍(低線量)のゾーンに45日間放置したネズミと、
汚染されていない地域に置いたネズミとに、
1.5Gyの放射線を数分の1秒照射してその影響を比較するという実験。
24時間後、あらかじめ1000倍の低線量被曝をしていたネズミの方が、普通のネズミよりも、
DNAの損傷レベルが低かったことが判ったという。(普通のネズミも“ただちに”は死んでないが)

内容はこちら↓
低線量汚染地のツバメに精子の奇形と形態異常…ドキュメンタリ「被爆の森はいま」
低線量被曝がネズミにもたらすホルメシス効果の意味…ドキュメンタリ「被爆の森はいま」

だから、今、放射能で苦しんでいる東北や関東の人たちはむしろ幸いかもしれないと
伊勢白山道は言うのだ。
こんなアホを信じてて大丈夫か?と心配になってくるが、
信者は超人願望や選民意識が強い人たちだから、案外ツボをくすぐられてウケるのかもしれない。


この番組内でも言われているが、ここでの一番のポイントは、
「この驚異的なメカニズムを、ネズミ以外の動物も持っているのでしょうか?」という所だ。
特に人間。
これが最も知りたいことだが、結局はわからず終い。
野生動物が増えているのが放射能の影響恐れるに足らずという証拠になるのかどうかは不明のまま。
これがフランス製作ドキュメンタリーの限界なのかもしれない。
なにしろ、フランスは世界一の原発依存国だ。

もし人にも当てはまるなら、チェルノブイリの事故後増大した死産や奇形、甲状腺癌、
そして25年も経って深刻化し続けている癌その他の疾患は、どうして起きているというのだろう。

資料
IPPNW「チェルノブイリ健康被害」新報告と、
首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違


DNAが損傷された人たちが低線量ではなく、高線量被曝であったからなのか。
それでは、当初より線量が落ち着いた今なら、立ち入り禁止区域に入るのは、
「むしろ健康になるから」と勧められるべきだとでも言うのだろうか?

通常の1000倍程度の放射線量に慣らしておけば、次にまたどこかの原発事故が起きて、
とんでもない量の放射能を被ったとしてもDNAは壊れないという事を前提にすれば、
地震大国でも安心して原子力発電を今後も維持・推進できるので、
今の福島原発からの放射能汚染は好ましいことになる。

また、諸外国からの核の脅威にも怯えなくてもいいかもしれない。
なにしろ、我々日本人は世界で一番多く放射線を浴びており、世界で唯一原子爆弾で被曝をし、
世界で最悪の原発事故による汚染が進行中の国土に住んでいる民族だ。
たとえ原爆、水爆が落とされたとしても、熱線と爆風による被害さえしのげば、
諸外国が近づくことすらできない場所で、ニコニコ元気に暮らしていけるに違いない。

ネットカルト伊勢白山道の言っていることは、そういうことだ。



環境よりも、自分自身の心の持ちようが健康状態に影響を及ぼすという事は確かに一理あるだろう。
だが、その心の持ちようは、「有るものを無いことにする」ことによって改善できるものではない。
それは「不安や疑問を感じている素直な心」に蓋をして、「ウソの幸福感」を求める生き方だからだ。
不安には不安の元となる事象が有る。
疑問には答えを求める必要が有る。
素直な心が怖いと感じているものを「怖いと思うな!」と押さえ込もうとするやり口は、
文科省の「放射線を正しく理解するために」のマニュアルと同じ。
ポジティブに怖くないと思っていさえすれば、怖いことが起こらないのなら、苦労は無い。
それならなぜ、平和ボケした日本で最悪の地震と、最悪の津波と、最悪の原発事故が起き、
多くの人命が奪われることになったのか、という話だ。

地震と津波は仕方がない。
古来から日本人は自然こそを神として共に生きており、
生きるも死ぬも「かんながら(惟神)」ということを知っている。
我々には折り合いを付けて生きていく術を持つという選択しかない。

しかし、原発は違う。
日本の土、日本の水、日本の空気を汚しながら得る富は神の恵みではない。
制御できるはずもない物を用いているのだから事故はいずれ必ず起きるはずだった。
それが今起きたというだけのことだ。

何が本当で何が嘘かそれすら定かでない中で、
死や病への恐怖、未来を失う不安こそ、心が嘘偽り無く確かに感じている警鐘。
それならば我々がすべきことは、怖さを感じないようにするのではなく、
怖くないようにするにはどうしたら良いのかを考え、行動する事のはずだ。

我々が過ちを糧にして、命を脅かす怖くて汚い物を遠ざけられる道を模索し選択すれば、
「病気になりたくなければニコニコしろ」と上から目線で言われなくとも、
心の底からの本当の笑顔で健やかに暮らせる日々を過ごせるようになるだろう。

神の国をこれ以上、穢してはいけない。


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