東京に死の灰、ざまを見ろ

林芙美子ができれば地球から逃げたいと、気どったことを云っておいて間もなく急死したあと、
水爆賓験があって、
東京に死の灰と云われるものがふって来た。

(ざまを見ろ) と私は思った。
死の灰にまみれて、ぞくぞくと死んで見るとよい。

そうすれば人間の魂が現代の不安にたいして、
どうならなければならぬか、
いくらか納得でき、心はゆさぶられるかも知れぬ。


私はそう思っておいて、旅にでることを考えた。

  (大田洋子「半放浪」1956年)

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みんな死ねばいいんだ

強い国の 核実験をなさる 偉い首相に 核実験を
停止してください と 頼んだんだけど
聞き入れられず なんにも なりませんでした


かわゆい ひとり娘を 学徒動員で それにまた 夫を
亡くした ひとに 手記を 書いてください と
頼みに 行きました

  「なにを書いても つまらないよ 大きな流れには
   ながされて したいだけ させれば いいよ
   ほんものを ドカンドカン と おとしゃげて
   世界中の 人間が みんな まっ黒こげになって死ね
   ば いいよ」と

いい放って うつろな まなこで 一点を みつめた
まなうらからは 止処なく 涙が 流れて いました

わたしは なんにも 言えず 黙って 泣きました

  (正田篠枝「みんな死ねばいいんだ」1962年)

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これまで、幾度となく悲しみを見てきたはずだ。

人はそれでも変わらない。


みんな、どこか遠くの他人事だと思っている。

偉い人、力のある人がどうにかすればいいと思っている。

自分たちには何もできないと思っている。

それでいて、何かをしようとする人を疎んじる。

我が子を守ろうとする母を神経質だとあざ笑う。

まるで、

不安を口にする者が、不幸を現実にする元凶であるかのように。

繋いだ輪の中から逃さず留め置くための 人間の鎖。


昨日と同じ今日、今日と同じ明日の

平和が、

誰かの犠牲の上に築かれていく。

コメント

非公開コメント

人類って奴は…

社会の風潮でも、個々の人心でも、「セルフコントロール」ができない、またできてないことすら判らないような有り様になっている。
こんな「猿の惑星」じみた世界なんてと虚無に陥るのはいとも易きことだけれど、我々はまだこの世界で住んでいかねばならないから、何かで線引きをして割り切れる方法を自分なりに見つけるべきですね。
我が輩も特定の人殺しを考えない日はないけれど、結局「何も生まない」ことに実感しなければならないから。

現実として受け止められない

うちの幼稚園に、福島市から自主避難されている方がいらっしゃいます。
家族構成がうちとよく似通っていて、先日メアドを交換してからは、他の人からしてみたらくだらないことかもしれませんが、やり取りしています。

行動記録。

あたしはそれを、彼女に勧めました。

地震直後からの、うろ覚えなことでもいい、後から思い出して書いてもかまわない、とにかく記録してと。
あたしは、子供がマスクを外した時期(暑さと邪魔)や、少量でも雨にうたれた日、市の線量が高かった日と天気、そんな事を記録しています。

彼女は今日、メールでこう記していました。
福島県から行動調査票が出たと。
ら~♪さんの言っていたことが現実になるかもと。

あたしは、理系人間のせいか、父がそういう仕事をしていたせいか、はたまた恵まれた?環境で仕事をしていて、タイムカードやら出張記録やらは必ずコピーしてとっておけという先輩がいたせいか、そういう記録をすることは当たり前な環境で生きてきたと思います。
そして、同じ境遇でもし情報が欲しいという方がいたら、公開するつもりです。
しかし、関東(特に南関東)は、認識が薄すぎます。

あたしは、許されるなら逃げられるものなら、子供をつれて海外にでも行きたいと思う。
しかし、家のローンはまだ始まったばかり。放射線さえなければ、平穏な生活。
そのために旦那は遠い地で単身赴任して稼いでくれてるし、旦那論としては、子供も乳児ではないからとあまり気にはかけず、なんせ新潟でチェルノブイリを経験しているせいか、根拠もなしに大丈夫だと言う。

あたしら、あの当時の日本国民は、みんな被爆していて、
今もまた、今度は国内で起きた原発事故によって被爆中。

現実問題として、福島の方はそれでもかなり意識は高いように思いますが、こちらは、いたって普通。
記録を勧めた知人は、今まで3人だけです。あとは、スルー。気にし過ぎだって。

我が家は旦那もうちもがん家系なので、子供もそうかなという気持ちはずっと持っています。
そしてあたしは、親には言ってませんが骨のガンを学生時代に体内から排除しました。

今は普通に暮らしています、因果関係だってわからない。
だって、母は記録なんてしてないから。

あたしのようにしていると、大袈裟だとか言われてしまう。

でも、もっとみんな認識してよって思う。

だから、今あたしはできる事をする。
それが、記録でした。

これからも続けます。

そして、先の方の福島市のお宅では、旦那様が残っており、累積放射線量をきちんと計算していたり、植木を刈り込んだり、そして数値のあまりの高さにガッカリしているということ(6月中に累積放射線量は2ミリシーベルトを超えていたそうです。ママさんとお子さん方がこちらへ来たのは、6月上旬でした…)。
それでも「子供の免疫力をどうにか高めていくしかない!…わからないけど、頑張ります」とメールでは締めくくられていました。

私たちの世代は、地獄を知らないんです。知った人は、ごく一部で。
その下はもっと。だから現実として何が何だかを受け入れることが出来ず、今までどおりに暮らしてる。

でも、最悪の事態を想定して何が悪い!?の気持ちで、とにかく今はここで生活して行こうと思います。

あとで泣く事しか出来ない人間にはなりたくないから。

前に

エヴァンゲリヲン・マーク・シックスさん、
コメントありがとうございます。

原爆被爆者は皆、諦めて大人しく左翼の平和活動に巻き込まれている無気力な人々、という印象が日本中の多くの人たちにあるようです。

そして、広島の左翼は被爆者の味方面して被害者意識を全面に押し出し、活動をしているので鬱陶しいという気持ちも持たれている。

ステレオタイプなヒロシマ像。

そうではないといつかわかるのか、それとも永遠にわからないのか。
同じ事を繰り返しながら。


ある人は、「怒りをアメリカにぶつければいい」と言われます。

確かに人間を非道な実験に使い、殺し、苦しませ、
救いの手を差し伸べるふりをして治療もせずに記録だけ持って行った彼等は酷い。
しかし、所詮敵国です。戦争というものが非人間的であるのだから、
それを酷いと恨み続けることは自分の首を絞めます。
アメリカも日本も五十歩百歩。

アメリカ人にわかってもらうことは期待しませんが、同じ日本人に差別を受け、
「痛くても痛いと言うな!苦しさは我慢しろ!迷惑だ!」というような扱いをされれば、
その絶望はより深まり、怒り、憎しみはむしろこの無理解な人たちに向いて当然ではないでしょうか。

というのが、今のところの私の感じ方です。

今回の震災被災者、福島の原発事故による被害者に対しても、
「それはあなたたちの問題だから、しっかりしろ!」と上から目線の人は、
どこぞの大臣に限らず数多くいるようです。
中には、「東北の原発事故のせいでどうして東京が節電しなきゃならないんだ。迷惑をかけるな」
などというわけの解らない書き込みもあったようですし、
「地域の人たちは沢山お金をもらってきたんだから被害者ではない」などとも言われたり。

事故はどこで起きてもおかしくないのに。
そして、東電だけが加害者でもないのに。

怒りや憎しみを感じてしまうのは人間だから当然あるけれど、
それを何かを生み出し、変わっていける力にできないものかなと思うのです。

>我々はまだこの世界で住んでいかねばならないから、

死の灰を受けて立つ

ら~♪さん

福島から避難されている方たちは大変だろうと思います。

一番線量が高かった日に知らずに浴びてしまった健康不安と、
新たな土地での慣れない生活の不安、
何もなくったって忙しくて心に余裕なんて持てない子育て中に、
それでも前向きに出来ることに取り組んでおられる姿勢には頭が下がります。

福島だけでなく、これから日本中がじんわりと結構な放射能に汚染されていくのは避けられません。
薄まりながら広がり、そのうち世界中に拡散されて、また子どものガンや白血病の発生率が底上げされるのでしょう。

原爆やチェルノブイリの時には被害状況が隠されたり操作されたりしたものですが、
今回初めて正確な資料が作られることになるのかどうか。

日本が脱原発となれば、アメリカが日本に売りつけている濃縮ウランが宙に浮くので、
そうはさせじと妨害してくるでしょうし。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=252302

「こんな星、滅んでしまえー!」と海に叫びに行きたい気分。

これから「放射能に効く」というサプリもぞくぞく輸入されるでしょうね。

プロフィール

ぽあん

Author:ぽあん
広島在住。
のんびりとやりたい事だけして
暮らしています。
座右の銘は「ケ・セラ・セラ」。

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