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アポトーシス

子供達がいなくなって夫婦二人だけの生活の中で、あうんの呼吸のように会話に織り交ぜられる一つの意識がある。
それは「死」に臨んでいるという事。
別に重い病気で余命宣告をされたわけではないが、残り時間はどうしても考える。
私たちの人生は季節に例えれば、もう晩秋。
これから先、今より若くなったり元気になったり、バリバリと新しいチャレンジをしながら未来を描くなんて事はない。
驚くほど体力は落ちてるし、夜目はきかない、ちょっと無理をすると何日も後を引く。
自由に動けるのはあと10年だろうか20年は行かないだろうかなどと考えながら、
思い残すことのないようにやりたいことはやり尽くし、残る人たちが困らないように始末も考えなければと思う。
不思議な事に、死に対しての恐怖はなかったりする。
昔知っていたご老人は、知人たちが次々召されていくのを見て怖れて念仏や写経を一所懸命にしていたので、
私も年をとったら自然とそうなるのかと思っていたが、今になってもそんな気持ちは一切湧いてこない。
死後の世界での裁きなんてものを信じていないからだろうか。
怖れても抵抗しても何の意味もない。
楽しく生きられるはずの今を負の感情で無駄にするのがむしろ勿体ないと感じる。
神も仏もあの世も、生きている人間が作った概念であり実在しないのだから。
私の家には仏壇も神棚もあり、神社仏閣に行くのは好きで、お札も祀っている。
しかしそれは自分の内面と対話するためのものであり、自分の心を映す鏡としてのものだ。
不思議な事に、これまで宗教観をあれこれ話し合う事はなかった夫と、
先日そういう話をしてみたら、結局二人ともが同じ考えに至っていたというのが何か面白い。
とは言え、いざ病院のベッドでただ弱っていくのを待つだけになったら、
そうそう穏やかな気持ちではいられなくなるのかもしれないけれど。
どんな死に方でも、この美しい世界に感謝して旅立っていければ人生が丸ごと幸せだったって事だろう。

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