仲良くしたい憎い人

いろいろあったけど、長女の小学校生活も無事終り。
卒業式には、不登校の子達も出席し、久々に全員揃っていた。

三学期になってから、クラスには学校に出てこなくなった子が3人いる。
その内の泣き虫の男の子は2週間ぐらいでまた来るようになったのだが、
二人の子は、最後まで保健室登校。
一人は、情緒障害があって感情が抑えられずに暴れてしまう子で、
これはまあ、やむなしとも思えるのだが、
わからないのが、もう一人の女の子の方だ。
クラスの生徒には、「誰のせいでもない」と担任から説明があったそうだが。

その子は、元々娘ととても仲が良かった子で、夏にはお泊りにも行ったほど。
「お父さんもお母さんもお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも皆明るくて賑やかで、
 ずっと笑ってて、食べきれないぐらいのご馳走を『食べろ食べろ』と言ってくれて、
 すっごい楽しかった~」と娘が話してくれたぐらいの良い家庭の子なのに、
なぜ不登校に?不思議でならない。

しかし、娘も首を傾げているのだが、
どうやらその原因が娘にあるらしいと周囲は思っているようなのだ。
理由は、娘が別の友達Mちゃんと仲が良すぎるからなのだと。

不登校の子A子ちゃんは、娘にとってよく遊ぶ友達のうちの一人。
しかし、彼女は娘の一番の仲良しでありたかったようで、
「なぜ私と遊ばないで他の子と遊ぶの?」
「Mと話してたら声がかけられない」
「最近、アリスは私を無視してる」だんだんとそんな事を言うようになり、
娘は、「そうじゃないよ。皆で一緒に遊ぼう」と
その度に答えて引き入れていたのだが、それがA子ちゃんには辛かったのだろう。

これは、つい最近になって知った事情。
学校祭の前日準備の後、私が廊下で他のお母さん方と話していた時のこと、
娘とA子ちゃんは教室の前で誰かの小さな妹と遊んでいた。
A子ちゃんが「じゃ、私もう行くね」とそこを離れた際、
娘は何の気なしに「うん、じゃあね」と軽く返したという。
たぶん赤ちゃんに夢中で、背中のまま言ったのかもしれない。
その後、A子ちゃんは私たちが帰ってからも、ずっと机に突っ伏して泣いていたらしい。
A子ちゃんのお母さんが理由を聞くと、「アリスちゃんに無視をされた」からだと言う。
たまたまそこにMちゃんのお母さんもいて、どうしたものかという話になり、
「とりあえず、こんなに辛い思いをするのなら距離を置いた方がいい」
「アリスちゃんには近付かないようにしましょう」と決まったのだそうだ。
翌日、娘が学校に行くと雰囲気がおかしいので友人達に聞いて知った。
「ふ~ん、そっか。わかった」
意味不明だが、親達の話し合いでそれが最良の策だと決まったなら仕方ない。
A子ちゃんが娘に近づけないだけで、他の人達は普段どおりにどちらとも遊べるし、
別に困ることはないのだから。
しかし、困ったのは友人達。
あの子がいるとこの子と遊べない、この子が来たらあの子が逃げるじゃ、
気を使って疲れてしょうがない。
次第に、A子ちゃんは一人でいることが多くなり、そして遂には学校に来れなくなった。
そういうことだったらしい。

夫はこの話を聞いて、
「アリスは意思表示がはっきりしてるし言葉がキツイから、
 知らないうちに人を傷つけたり誤解されることもあるのかもしれない。
 もっと人を思いやって優しくしてあげなきゃ」と娘に注意をしていた。
気持ちは私と同じく、「いいよ。いらんよ。我慢してまで、そんなトモダチは」だろうが、
当然、娘が泣かないからといって
何も傷つかず平気でいるわけじゃないことを知っているから、その防御策ということで。
「誰のせいでもない」としても、どうすれば良かったのかを考えてしまう。
そうでなきゃ、進歩ないから。
この痛みの甲斐がない。
自分も他人も大事にするにはどうしたらいい?

だけど、仲良くしたいなら仲良くすればよかったんじゃないの?
というところに行き着いてしまう。
話しかけて、一緒に遊んで、笑ってを、して欲しいとか、してあげなきゃとか思うものだろうか?
「好きなのに好かれなくて辛いから遠ざける」とは、どういう意味?

仲良くしたいのではなく、して欲しかった、ということなのだ。つまり。

自分が楽しい事が相手には楽しくない。
しかしながら、希望を叶えて思い通りに動いてあげたら自分を損なう。
そんな相手には、最初から好かれないことが一番だ。
ということで結論。
もっともっとはっきりとした意思表示をして、キツイ言葉もガンガン使って、
見るからに恐ろしそうなトゲトゲヤマアラシ武装を打ち出しちゃえばいいんだよ。
「傷つくのが怖い奴は近付くなー!」とね。
それが本当の思いやり、優しさかも。

だけど本当は、ヤマアラシのお腹は柔らかだから、
お腹とお腹をくっつけた時には、温め合うことができるんだけどね。
それは互いに、お腹とお腹でなくては。

コメント

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ぽあんさん、こんにちは。

友達から話を聞いて、あっさり納得してしまうのもどうかと…。
本人の意思はともかく、相手に泣くほど悲しい思いをさせたのなら、ちゃんと謝りにいくのが筋ですよね。
当事者抜きで勝手にルールを決める親達も親達ですけどね。
そうしたルールに素直に従うよりも、当事者同士、腹を割って話して欲しいなぁ。
やっぱり、背中の棘よりお腹ですよね。(^^)

娘がこれを読んで、「ちょっと違う」と不満みたいなので、そこは後で追加します。

これまで、「あの人と遊ばないで」で何度も泣いてきた人だったら、
好きにすればいいと思っちゃいますよね。
挨拶してもわざと顔をそむけておいて「無視された」とメソメソするなんてことも。
それで、「そっちの方が避けてるでしょ。感じ悪いよ」と娘が言うと黙る。
そりゃ、疲れますよ。

親たちの話し合いに私も入ってたらどうなっただろうかと考えたけど、
同じ答えを出した事だと思います。
本音は「弱いね」で「ウザ、キモッ」だけど、そんなストレートに言えないもん。
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